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貝毒について

貝毒とは 貝毒は、中毒の症状から、麻痺性貝毒と下痢性貝毒に分けられます。
いずれも海水中に繁殖した
有毒プランクトンを二枚貝等が摂食し、
貝の体内に毒を蓄積
することにより発生します。
主にホタテガイ、アサリ、カキ、ムラサキイガイ等が毒化します。
毒成分は、
熱に強いので、加熱調理しても毒性は変化しません
北海道では、通常春から夏にかけて有毒プランクトンが発生することがあるため、
この時期に二枚貝の毒化が進行します。
また、海域や年度により冬でも毒化することがあります。
麻痺性貝毒 食後30分ほどで口唇、舌、顔面のしびれを生じ、四肢の末端に広がるとともに
麻痺に変わっていきます。
重症の場合は運動失調を起こし、呼吸麻痺で死亡することがあります。
この毒に対する効果的な治療薬はなく、毒成分はサリン、VXガス同様、
化学兵器として登録され、製造や使用が厳しく規制されています。
日本でも、過去に中毒による死者が出ています。
原因生物は、渦鞭毛藻の一種、アレキサンドリウム属等の有毒プランクトンです。
下痢性貝毒 食後30分から4時間以内に下痢(水様便)や嘔吐、吐き気、腹痛など
消化器系の症状を生じます。発熱がないことから腸炎ビブリオ中毒と
区別されています。
通常3日以内で快復し、今まで死亡事例はありません。
原因プランクトンは、渦鞭毛藻の一種、ディノフィシス属等の有毒プランクトンです。